mie's trash box

要らないものは捨てましょう。

頼むから飽きさせないでくれ

音楽を聴いていなければ生きていけなかったのに最近はそんなこともない。イヤホンを忘れた時、好きなアーティストのCDをフラゲできなかった時、気分が悪くなったりしたのに今はそんなこともない。そんなこともないけど、ずっと音楽を聴いていたという経験から聴けなくなってもむしゃくしゃする。なぜこうなってしまったんだろう。大きなショックは最近ない。あったとすれば大地震。確かにあの後聞く気になれなかったけれど、もっと前からな気がする。いつからだろう。

ある女の子が中学生の頃聞いていた音楽は今も聞き続けていられているだろうか。変化は成長か。唯一今も好きなアーティストは好きだったあのころと何ら変わっていないか。変わってしまったなら上手く成長してくれという願いは今更空しい。

ライブハウスに4ヵ月も行かなかったことなんて大学生になってからは少ない。

ある女の子だった女性は8月にずっと好きだったバンドのライブDVDを買った。9月になった今でさえも内容を全て見ていない。気になる気にならないとかではない。続きが分かっているから途中で見るのをやめた。このライブに行ったわけじゃないけど、続きが分かっている。目新しさはない。毎年同じようなことを演出している。音も歌詞も別に嫌いになったわけじゃないのに、あの頃と同じくらい作詞作曲家を敬愛しているのにどうして一層陳腐になっていくのだろう。光で魅せることに文句はない。使えるテクノロジーは使うべきだと思う。ただ、使いようだと思う。ありがちなコードと安直に共感を促すような歌詞には惹かれない。そんなものを聞くくらいなら雨の音でも聞きながら本を読みたい。創造する上でパクリもコピーも二番煎じもナンセンスだと思う。

日常にありふれているわけじゃないエンターテインメントもそのクリエイターも別に退屈させたいわけじゃないんだろう。でもお願いだから私の楽しみだけはずっと飽きさせないでという思いはきっと我儘になってしまうんだろうな。

 

好きのものには好きだと思っていたい

好きな人には好きだと伝えておきたい

 

嫌いなものはできるだけ増やしたくない

 

物人全てにおいてちゃんと好きになった経験が少ないから嫌いになり方も嫌いになったときの対処法も分からず心のやり場が見つからなくてただ独りで何も出来ず寂しく辛く思っている。

 

このままずっと、頼むから飽きさせないでくれと駄々をこねているのだろうなと思ってしまった。