mie's trash box

要らないものは捨てましょう。

平成最後の個人的な話。

久しぶりに超個人的な話をあったまま書こうと思います。なぜなら、眠れないからです。正直言って私個人の話ではないですが、まあ、聞いてください。

 

平成最後に初めて救急車に乗ることになりました。同乗という形ですが。

ゴールデンウィーク初日、恋人が家に泊まりに来ていました。その彼が深夜1時半ごろお風呂上がりでもう寝ようという頃、床にあった洗濯物を拾い上げようとした瞬間、腰に激痛が走ったそうです。私はそのときその場にいなかったので、どういう場面だったのかは見ていません。なので、「もしかして、ぎっくり腰〜?」などと陽気なテンションで聞いていました。しかし本人は至って真面目。床に座った状態から動けないと言うのです。まだ私は冗談でしょという気持ちでした。彼は立ち上がろうとしていました。でも私には全てがスローモーションに見え、少し痙攣でもしてるのか、という風に見えていました。痙攣は、ただ彼が腕の力を振り絞り腰に負担をかけず動かさないように立ち上がろうとしていただけなのです。まだ20代前半です。同い年です。疑いました。でも彼は本気なのです。私はだんだん焦ってきました。まだ乾かしてない髪を気にする余裕もなくなってきました。「救急車を呼んだ方がいいんじゃない」と私は言いました。彼は渋った顔で「とりあえず寝て明日起きてまだ痛かったらでいいんじゃない」と言うであろう台詞を言ってきました。「明日になったらよくなるの?悪くなることはないの?寝る間に動かないってことないんだよ」彼は諦めて119番をしました。腰以外はいたって元気で、いつものぶっきらぼうな言い方で救急車を呼びました。深夜2時です。病院に着くまで、彼が不安そうだったので手を握っていました。私はどんなときでも冷静なタイプで良かったなと、初めて役に立ったな、この能力と思っていました。

(実を言うと、病院に着いて待合室で待っているとき耐えられず自分の母に連絡していたのは内緒です。父が同じような症状になったときがあり、自力で治していたことがありました。ただ父は特殊であり、病院嫌いであり、自分で治療法を知っている人なので必要なかっただけです。このとき母は救急車を呼ぶ手前までしていたことを思い出しました。後に、私は家に彼を呼んでいたことで母に怒られることになるとはこの時は知りませんでした。)

病院に着いてすぐレントゲンを撮りに行きました。その間、彼の母にLINEで連絡を入れておいてと言われ、違う焦りが私に降り注ぎました。会ったこともないのに連絡していいものだろうか、しかも彼のスマホで。彼になりきると言っても絶対口調に無理があります。それで失敗したくはなかったので、私は彼に怪訝な顔をされるであろう連絡の仕方を取りました。ちなみに彼の祖母にも同じような連絡をしました。内容は、一般的な挨拶を前置きに緊急の連絡、と言った内容でした。しかし後に連絡内容を見られ、彼は怪訝そうな顔をしました。

それから痛みが引くまで入院だと言われ、彼は4人部屋の病室に入って行きました。私は次の日から2連勤でバイトだったので「死ぬ気で2日で治せ」と怨念を送りながら、看護師の話を聞いていました。そんな怨念虚しく、彼は私に「明日、眼鏡と着替え持ってきて」とぶっきらぼうに言うのです。(明日はバイトだって言ってんでしょ。私が遅番でよかったな!!)

彼はイレギュラーに弱いタイプです。相当気が動転したことでしょう。しかし、そんなこと知ったことではないのです。私が欲しいのは、ありがとうとか、ごめんとか、こんな時間なのに1人で帰れる?とか、本当は怖かったとか、そういうことなのです。業務連絡はしなくても分かります。なんなら、心身不安定なあなたより分かります。付き合う前から古典的亭主関白な一面があることはわかっていて、それでも付き合ったので文句が言いにくいところではあります。ただ、私たちは2日前にも同じようなことで喧嘩しています。私が言いたいのはこういうことです。私はあなたを想っているから、あなたも私を想って欲しいのです。思いやりは減るものじゃないでしょう。もっと私をいい気にさせてうまく利用すればいいのです。私があなたにしているように。

私は出口がどこなのかわからない病院をなんとか抜け出し、1人でタクシーに乗り自宅に戻りました。戻ってから明日の支度をして、寝ようと思っても全く眠れず、これを書いています。公開したことが見つかったらきっと私はまた怪訝な顔をされることでしょう。でも、それ以上に焼肉くらい奢ってくれても罪にはならないと思っています。

朝少し寝て、彼の衣類を持って病院に出かけました。それまで彼からの連絡は一切なく、私はSuicaのチャージ不足で乗る予定だった電車を一つ逃しました。病院に着くと彼の祖母が先に着いていたようでした。布団に潜る彼に手を伸ばすと、寝ているのかと思った彼は起きていました。「まだ痛い?」と聞くと、「昨日よりは楽になった」と言います。私は冗談で「今日、明日で治さなかったらまじで許さないから」と言っておきました。(ゴールデンウィーク唯一の2連勤だったので)すると、彼は「いやあ、(こんなので救急車を呼んで運ばれるなんて)しょうもないよなあ」と言うのです。もう一度言いましょう。そんなこと、知ったことではないし、むしろもうどうだっていいのです。どうにもこうにも、私の気持ちは汲み取られません。きっと大事には至らないだろうと思い、早々に病院を後にしようとしました。そのとき、彼のお祖母様が戻ってきたので、咄嗟に挨拶をしました。全部ひっくるめて、このときが一番焦っていました。これまでの人生経験上、相手の親族に挨拶をしたことがなかったので何が正解なんだろう、と思っていました。

そろそろ怒られそうなので書くのはここまでにします。これが私のゴールデンウィーク初日からの出来事でした。その後のバイトは眠くて眠くてしんどかったです。でも、ノンフィクションでこんなエピソード、一生ネタにしていくしかありません。

 

最後に、いち早く治ってほしいと思っています。平成最後の日も、令和最初の日も、私はあなたといたいので。

 

追記

病状はただの腰痛で、大事には至りませんでした。皆さんも日々の生活習慣や体調管理には気をつけてほしいと思います。特に若い人でも、急に動けなくなったりすることがあることの証明になったと思います。

私はもう二度と救急車には乗りたくないので、自己管理を徹底し、徹底させたいと改めて思いました。