なんてことない
優しいと言われる。そのたびにそんなことないと心底思う。私は色んなことに対してどうでもいいなあと思っている節があるので人からそういう印象を受けられるのだと思っている。興味がないとはちょっと違って、自分が思った通りじゃなくてもそんなものだよなとすぐ納得できるんだと思う。だから私の中で私は優しくない。
誰にでも優しい人は実は冷たい人、みたいな見出しを見かけたりする。人から言われるとなんか嫌な感じがする。まあ別に私が誰にでも優しいと言ってるわけでも言われてるわけでもないんだけど。だからといって私は冷たくないだの、じゃあ私は誰にでも優しくないだの否定はしない。そう言う人もいるよなあと思う。そんなものだと思う。
一度全部に絶望しているので何が起きてもそういうこともあると言うことができるようになってしまった。何を思うかなんてみんな同じじゃないし、予想できないことだって毎日のように起きてたりする。別になんてことない。
優しいと言われるたびにどうでもいいが溜まっていく。毎日を無で生きているわけじゃない。ちゃんと喜ぶし楽しんだり悲しんだり時には驚いたりする。感情はある。感覚はある。
例えば、いくらだったのかももう思い出せないし知らないのかもしれない自分で買ったのか何だかも忘れてしまったいつもつけてるリングを家に忘れたところで私の生活は何も変わらない。いつものようにバイトに行っていつものような成績を出す。そもそもなんの指輪かも覚えてないし。だから私にだって忘れることもあるよなあ、そんな日もあるよなあ、で終わり。
私がずっと大切にできるものは良くて精々3つくらい。音楽と愛犬とあと何か一つ。
如何にもこうにも上手くいかなくて、なんてことない、そういうときもあるで処理できないことの原因があるとすれば、それはきっと大切にするべきもののあと一つなのかなあと甘いミルクティーを飲みながら思ったりした。